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里地憲章
III. 持続可能な発展〜いつまでも続けられる里地づくりを〜

6. 環境と経済をつなぐ鍵〜生活文化とアセスメント〜

 地域の経済活動が活発になり、ライフスタイルも変化してくると、自然環境が壊れていく。そんな例がこれまでいくつもありました。しかし、こうした経済活動は決して長続きしません。地域づくりは地域の自然環境があってこそ成り立っているのですから。

 地域づくりを長続きさせるためには、まず、地域の環境をよく知り、そこに合った経済活動やライフスタイルを選択することです。そこで鍵になるのは、地域の人々が受け継いできた環境とのつきあい方の知恵である「生活文化」ではないでしょうか。水の使い方、いきものとのつきあい方、土地の管理の仕方…地域ごとに異なる生活文化の中から、それぞれの地域で環境と人間の活動を両立させるヒントを見つけだしていきましょう。

 その上で、地域づくりを行うに当たって、計画・構想段階から実施後に至るまで環境への影響を考えることが必要です。新しい事業やライフスタイルが、地域の水、大気、土壌、ゴミ、それまでの暮らしにどのような影響を与えていくのかを話し合い、評価しながら計画・構想を練り、取組の実施中・実施後には環境への影響をチェックしてみましょう。また、こうした環境情報の公開を目指しましょう。
目次
里地憲章
・里地ネットワーク〜その理念と方法
・I. 里地からの出発〜基本は住民と地域の風土〜
・II. うちそと・パートナーシップ〜話せば分かる〜
・III. 持続可能な発展〜いつまでも続けられる里地づくりを〜
         
7. 環境保全の知恵を使おう〜環境保全型技術の導入

 持続可能な地域おこし、地域づくりには、地域の技術や人の知恵を十分に活かしましょう。 国内外には、様々な環境保全型技術が生まれ育っています。近自然工法、省資源・省エネルギー、リサイクル、水質浄化、環境保全型農業などに関する最先端の技術の中からも、地域環境に見合った、地域の人々が使いやすいものを丁寧に選び、活かしてみましょう。

 また、地域の中には伝統的な農林水産業の技法や匠の技があり、それぞれの地域環境に見合った巧妙な技術が隠れています。伝統の知恵も再発見し、活用してみましょう。
 
         
8. アジアにも目を向けて

 「里地づくり」は、日本だけの問題ではありません。森や田んぼは、モンスーンアジアに共通した自然。豊かな雨が森を育み、森の保水力が水田を支えてきたのです。そこでは、人が自然を支配するのではなく、自然の営みの中で人が生きていくための生活文化、持続可能な農業システムが育まれてきました。今一度、こうした国外の地域とも交流を深め、相互に学び合っていきましょう。地球環境問題を克服する地球的展望と同時に、我が国の風土にあった地域づくりとは何か が見えてくるはずです。
 
         
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・I. 里地からの出発〜基本は住民と地域の風土〜
・II. うちそと・パートナーシップ〜話せば分かる〜
・III. 持続可能な発展〜いつまでも続けられる里地づくりを〜

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