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里地とは
「里地」は一言でいうと「心の故郷(ふるさと)」です。人間が自然と調和しながら暮らせる場所、人間が暮らすことで自然環境が保たれる場所、心豊かに生活できる場所のことです。
日本にはかつて多くの場所が「里地」でした。田を耕し、森を守り、水路を開きながら、激しい自然をなだめ、折り合いをつけながら、自然に感謝し、自然の恵みによって暮らしてきました。
しかし、人間は自然環境から奪うことばかりを覚え、自然環境が荒廃しています。一方で、残された里地では人が減り、里地として自然環境と調和することも難しくなっています。里地は、人間がいなくなると荒廃します。
今、里地は消えかかっています。
いたるところにある雑木林は、手入れをしないまま荒れています。
水を守り、おいしい米を生む美しい棚田は、土手が崩れ、二度と回復ができなくなっています。
美しいはずの水路は、生活排水で汚れ、魚が住むこともできなくなっています。
人がいなくなった小さな村では、雀やカラスの姿さえ消えてしまいました。
田畑だったところに、ごみの山ができています。
豊かな生活の宝が、少しずつ失われています。
里地には、豊かな生活の宝があります。
私たちは忘れているだけなのです。
里地は、人間と自然環境の調和した生活の場だと考えます。
あなたも、あなたの里地を再発見しませんか? |
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