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里地憲章
I. 里地からの出発〜基本は住民と地域の風土〜

1. あるもの探し〜地域を見つめなおそう〜

「身土不二」という言葉があります。身とは人間の存在、土とはその人が生きる土地の風土で、人と風土は表裏一体の関係であるという意味です。風土が人を育て、人が風土をつくります。それぞれの地域には、それぞれの自然、風景、文化、歴史、生活、産業があります。
 何が、その地域やそこに暮らす人々を特徴づけているのか、まずは自分たちの「身土」を知ることで、里地づくりの第一歩がはじまります。地域外の人の協力も得ながら、地域を自分の足で歩き、ふだんは見逃しているなにか、モノやコトを再発見してみましょう。

どんな地形をしていますか? どんな山や川や海や田畑がありますか?
  どんな家並みですか? どんな生き物がいますか?
  どんな昔話がありますか? どんな道具がありますか?
  何を食べていますか? 道や山や辻の名前の由来を知っていますか?

楽しみながら、多くの人とともに考え、話し、発見の喜びをもち、学びあって、はじめてそこから地域ならではの「里地づくり」がはじまります。
目次
里地憲章
・里地ネットワーク〜その理念と方法
・I. 里地からの出発〜基本は住民と地域の風土〜
・II. うちそと・パートナーシップ〜話せば分かる〜
・III. 持続可能な発展〜いつまでも続けられる里地づくりを〜
         
2. 地域のなかで足し算しよう

「里地づくり」は新しい取り組みです。あるもの探しで見つかったたくさんの地域資源や課題をもとに、組み合わせたり、つなぎ合わせたりして地域の「良さ」を誰にでも分かる形にしていく作業です。

 地域の生活者を中心に外部の参加者のアイディアや視点も役立てて、地域の人も地域外の人も活き活きとなるようなしくみを生み出しましょう。

 この時、地域内の生産、消費、流通、販売、情報の流れなどに注目して、これらを結びつけ、たとえば、地域でとれたおいしい米や野菜を地域の子供達に学校給食で味わってもらうといった視点も大切です。この視点は、地域全体が有機的につながり、経済や人の交流が地域で活性化するために欠かせない社会基盤ともなります。
 
         
3. 人は地域で育つ

 地域に生きる人は、地域が育てた人、地域が招いた人です。地域の中には、必ず、地域づくりの中心になる人が住んでいます。「あるもの探し」のひとつとして、地元のコーディネートを行える「リーダー」や、パイオニア的な事業に取り組む意欲のある「起業家」、伝統技術や伝統芸能、伝統食を伝える「匠」など多様な人材を発掘していきましょう。意外な人が、意外な一面を持っていることはよくあることです。

 同時に、人を育てることも大切です。地域固有の生活文化、自然と人、人と人との共生、多様な価値観、多様な生物の存在など、その一つ一つを尊重できる心豊かで自立した「個人」を育てることが不可欠です。
 人を育て、人のチャレンジを助け、地域を創りましょう。
 
         
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・2やってみよう
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・里地ネットワーク〜その理念と方法
・I. 里地からの出発〜基本は住民と地域の風土〜
・II. うちそと・パートナーシップ〜話せば分かる〜
・III. 持続可能な発展〜いつまでも続けられる里地づくりを〜

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