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こどもたちの里山づくり
第6回「森の暮らしの体験学校」
広島県安芸区阿戸町
平成16年12月5日(日)

  「里山あーと村」は、阿戸(あと)町の農・自然・歴史・生活文化などの資源を活かして、地域住民と都市住民が交流しながら市民に豊かな里山体験の場を提供すると同時に、里山を再生し、阿戸町の地域づくりにつなげようと活動しているところです。
フィールドは、広島市安芸区阿戸町の約280haの広大な市有林です。もとは阿戸村の共有林でしたが、合併を機に市有林となりました。その際広島市が「市民手づくりの里」構想をたちあげ、市民を公募し、農林業体験や山小屋づくりなどの実践活動を行いながらマスタープランを策定しました。そして参加した市民で「阿戸里山の会」を結成。さらに、阿戸地区住民と行政との三者で「里山あーと村運営協議会」を結成しました。
 あーと村での活動は、三者共同で行う運営会と、里山の会が行う運営会などでの話し合いを通じて企画・運営しています。現在、森づくり、ログハウスづくり、ビオトープ、田んぼ、蕎麦・小麦・茶豆や野菜栽培など、三者が協力しながら様々な活動を行っています。
 今回の子どもたちの里山づくりは、阿戸里山の会のみなさん、広島市、森林組合の方々のご協力で行いました。

小雨まじりの寒い日、炭火で暖をとりました
リョウブの名札づくり
初めにリョウブの木で自分の名札づくりをしました。事前に間伐しておいたリョウブを、幅1センチくらいに輪切りし、電動ドライバで穴をあけ、紐を通して名前をかきます。リョウブは堅く緻密な木で、ノコギリできるのは大変ですが、きった面が滑らかなのですぐにマジックなどで字が書けます。直径7センチほどでしたが、ノコギリで堅い木なのできるのは一苦労。一人一人、凝ったオリジナルの名札を作りました。

ヒノキ枝打ち
ヒノキ、アカマツ、広葉樹の混交林になっている林で、ヒノキの枝うちをしました。枝打ちをする理由や、やり方の説明を受け、ヘルメットとノコギリを一人一人身に付け、1本1本枝を落としました。落とした枝は自分で集めてシュレッダーにかけ、粉砕したものを道に敷きました。最後に、道具を磨いて終了しました。また森林組合の方が、木登りをして枝打ちする技を披露してくれました。

ひのきの枝打ち体験
打ち払った枝はチップにして道へ敷きつめます
枯れたアカマツの伐倒
この地域の自然植生はアカマツですが、アカマツには一部松枯れの被害が見られます。昼食後、松枯れになってしまったアカマツの大木の伐採を見学し、玉きりしたものの運搬を手伝い蒔いた。ロープの使い方次第で、力をあまり使うことなく運搬ができます。
枯れた赤松を伐倒、迫力がすごい
切った赤松は薪にするので、運ぶのをお手伝い
うどん打ち
里山の会の一つの部会である「うどんの会」では、休耕地を借りて小麦の播種からうどんを食べるところまでを行っています。今回は粉からつくりました。お湯でこねて、足でふんで、のばして切って・・。午後の作業後、自分たちで作ったうどんを食べました。細かったり太かったり・・。でも、もちもちとして歯ごたえ抜群でした。
うどん打ち体験、もちもちのおいしいうどんを食べました
植物の名札かけ
ヒノキの枝打ちをした混交林の隣に、雑木林の一角があります。あーと村では、広島大学の教授の指導を受けながらこのエリアの植物観察などを行い、散策路も整備してきました。今回はここの植物に名札つけを行いました。まず事前に、名札のある樹種の木に印をつけておきます。そして当日、子どもたちに、名札の中から好きなものを一つ選んでもらい、皆で観察をしながら歩いき、木の特徴を確認しながら名札つけを行いました。落葉していたため判別は難しかったようですが、木の1本1本に注意しながら森を歩くのは普段はなかなかないことです。ヤブツバキ、コシアブラ、ネジキ、アオハダ、アラカシなどの名札をつけました。
樹木の名前当てゲーム


こどもたちの里山づくり − もくじ

1. 新潟県佐渡市/トキの森を育てよう
2. 北海道当別町/生きものたちの森づくり
3. 三重県いなべ市/古田里山楽考
4. 大阪府河南町/里山まるごと体験
5. 愛知県美浜町/木の実の森づくり
6. 広島県安芸区/森の暮らしの体験学校
7. 熊本県宮原町/里地体験と竹林整備
8. 神奈川県城山町/古道の復元とカマドのお鍋作り

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