Image Photo
里地ネットワーク
検索
里地ネットワークとは?主なプロジェクト研究成果里地とは?里地を知るリンク集里地里山運動
top > こどもたちの里山づくり
こどもたちの里山づくり
第2回「生きものたちの森づくり」
北海道石狩郡当別町 川下地区
平成16年8月28日(土)


 北海道当別町川下地区には、石狩川の旧河川、蛇行した深い閉鎖水路があります。この水路の周囲には、生き物たちが生息する貴重な河畔林が残されています。道東地域でシマフクロウの保護活動などが行われているのも、この河畔林の復元作業ですが、生き物の生息環境を整え、自然観察の場となるように、河畔林の整備作業と生き物調べを行いました。

当別町川下地区
  河畔林の中は、広大で開けた大地の中の貴重な隠れ家です。人間だけでなく生き物にとっての防風林であり、子育ての場、多様な生き物が暮らすことで、食物連鎖のエサ場でもあります。キタキツネやユキウサギなどの生き物をはじめとして、たくさんの鳥類が林の周囲で観察されています。河畔林の中のゴミ拾い、林の整備、周囲の舗道の整備を行い、整備後に、生きもの観察会を行いました。

旧河川の河畔林(ヤナギの群落)

河畔林の手入れ
 一人一人、手にノコギリ、草刈りガマをもって、迷路のような林の中の整備を行いました。下草を払い、枝を打ち、日光が多少入る程度の手入れを行いました。林を通り抜け、水辺へ抜ける小道の整備を行いました。
人の手が入って生き返った森を探検
晴天の下、作業が気持ちいよい


雑草を「はがし」てゆきます 木道の整備
 河原では、長い間放置されていた木道とレンガ道の復元作業を行ないました。木道の上には、樹木や草が生え茂り、木の木道は完全に、草のじゅうたんで覆われていたかのようでした。クワとスコップを使い根気よく作業を続けることで、土手に沿って続く遊歩道の一部が姿を現しました。水際の木製のデッキまでの整備を行い、午後は、整備で近寄れるようになった水辺で、生きもの観察、野鳥観察を行いました。

水辺の生きもの調べ
 お昼をはさんで、午後は水辺の生きもの調べを行ないました。復元したデッキから、タマアミを使って調査を開始しました。ヤゴ、ガムシ、ゲンゴロウ、大きなカラスガイなどが見つかりました。

復元した水辺のデッキから
一度タマアミを手にすると、もう夢中


こどもたちの里山づくり − もくじ

1. 新潟県佐渡市/トキの森を育てよう
2. 北海道当別町/生きものたちの森づくり
3. 三重県いなべ市/古田里山楽考
4. 大阪府河南町/里山まるごと体験
5. 愛知県美浜町/木の実の森づくり
6. 広島県安芸区/森の暮らしの体験学校
7. 熊本県宮原町/里地体験と竹林整備
8. 神奈川県城山町/古道の復元とカマドのお鍋作り

▲このページのトップへ ▲このサイトのトップページへ
(c) 里地ネットワーク Network for Sustainable Rural Communities
〒156-0051 東京都世田谷区宮坂3-10-9 経堂フコク生命ビル 3F 株式会社 森里川海生業研究所内
TEL 03-5477-2678 FAX 03-5477-2609