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第4回「里山まるごと体験」
大阪府河南町
平成16年10月17日(日)
地元の活動団体・里山倶楽部の協力で「里山まるごと体験」を開催しました。里山倶楽部の活動フィールドであるクヌギ林までは、近鉄の富田林駅から15キロほどの距離を登ってきました。ここは里山倶楽部が地元の方から借りている場所で、かつては薪炭林でした。しかし40〜50年放置されていたため里山倶楽部が申し出て管理を再開、大木を伐採し、萌芽更新と一部植樹による里山の再生に取り組んでいます。この地域では7〜8年で炭木にできる程に成長するので、そのサイクルで伐採と炭焼きを行い萌芽更新させてゆきます。
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育成中のクヌギ林 |
雑木林の手入れ その林管理の一環として、笹などが生えてきた林床の下草を刈りました(笹を放置すると木よりも勢いよく繁茂し、木を枯らし単調な植生にする可能性があります)。 草の刈り方を教わったあとグループに分かれ、傾斜が急な斜面に下から上に向って並び、自分の手の届く範囲の草を刈っていきました。
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説明を聞く顔は真剣
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一人一人鎌を手に林床の草刈り
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昼食 民家を活動拠点として開放してくださっている、地元の葛城さんのお宅で、トン汁をつくりました。竈は、里山倶楽部が地元の古老に教わってつくった土の竈です。
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「おくどさん(竈)」で作った 豚汁をおかわり
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地元の方の民家を借りて
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竹細工教室 近くで伐採した竹を使って太鼓や箸づくりなど、竹細工をしました。竹太鼓は、竹を鋸で輪切りにして淵をヤスリで削り、ゴム風船をかぶせて作ります。枝を利用してバチも作りました。箸は縦にさいてけずって作ります。刃物の使い方の練習にもなる簡単な竹細工だけど、鋸など普段使わない子どもたちは熱中していました。竹林の拡大は全国的にも里山の問題になっていて、工作は竹の利用を推進する取組みの一つでもあります。
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竹きりに挑戦
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竹太鼓つくり 輪切りの太鼓に風船をかぶせる
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古道散策 帰りは、舗装道路ではなく、地元の古老たちが昔学校の登下校に通ったという山道を通い、在りし日の生活と地元の方々の思いに触れることができました。 里山が身近な自然であり、自分たちにも手入れのできる場所であることが体で感じられた1日でした。
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