はだの 第1回里山の日 里山ふれあいセンター5周年記念事業

日時 平成18年3月26日(日)10:00~15:00
場所 里山ふれあいセンター及び周辺チラシ

3月26日、秦野の里山ふれあいセンターで、センター5周年記念を兼ねた「第1回里山の日」の催しが行われました。
里山の日(里地里山の日)は、広く市民を対象に、里地里山に親しみ関心を持ってもらう普及啓発の取組みとして、地域戦略(3月2日採択) の中にも含まれています。
今回、最初の式典で「里山の日」の制定宣言が採択され、その第1回目を迎えることができました。 これを機に毎年3月の第4日曜日を里山の日と定め、今回の記念事業と同様の事業が展開される予定です。

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  里山の日  制定宣言

秦野の里山は、古くからたばこ栽培と密接な関わりがあり、伝統的な農村文化として、人と自然との調和が図られてきました。
秦野の澄んだ空気、豊かな水と緑は、私たちの祖先が里山を守り育てたことによって、 私たちにたゆみない恵みを与えてくれていることを忘れてはなりません。
近年の生活様式や農業技術の変化により、里山は、自然とのふれあいの場として、また、 多様な生き物の宝庫としての保全と利用が求められてきています。
私たちのかけがいのない貴重な財産である里山との新たな関係を構築し、より健全な形で次代に引き継ぐため、 里山の保全ならびに活用の促進を願い、ここに「里山の日」を制定します。

里山の日 毎年3月第4日曜日

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この日の催しの内容は、里山の恵みでおいしく楽しく、盛りだくさん。 体験コーナーや模擬店は保全団体スタッフや市の職員が腕をふるってくれました。野鳥の会による観察会や、 試行事業と市内保全団体の活動紹介もありました。当日の様子を、一部写真でご紹介します。

・アルプホルンの演奏
式典の最初に、丹沢アルプホルンクラブによるホルン演奏がありました。
山の根曲がり材を利用してアルプホルンを作り、演奏するグループです。

 IMG_2523アルプホルン

・木工教室  親子が丸イスづくりを行いました。

IMG_2554イス作り IMG_2512

 ・丸太切り                  ・しいたけのホダ木づくり
IMG_2552丸太きりIMG_2535椎茸駒うち

・工芸教室                  ・木の名札づくり

  IMG_2477工作IMG_2550

・実演コーナー まき割り機、木質ペレットストーブ

IMG_2549薪割機IMG_2474ペレット

・竹炭焼き教室・竹炭の販売、竹細工の販売

IMG_2539IMG_2515

・石窯料理(ピザ)教室
生地から参加者がつくりました。薪と石釜であっという間にアツアツに出来上がります。熱すぎてピザを落っことすハプニングも!

IMG_2536ピザIMG_2508

・模擬店 ピザ、焼そば、焼き芋、豚汁、焼き椎茸・・
保全団体の皆さんご苦労さまです。団体同士の交流にも良いようです。

IMG_2544餅IMG_2530

IMG_2485IMG_2486

・ パネル展示
市内の団体の活動紹介です。環境省モデル事業で行った試行事業の様子も展示しました。
市民のみなさん、今度は一緒に活動しましょう。

IMG_2475パネル IMG_2478パネル

IMG_2476パネル IMG_2481

 

2006年03月29日 [レポート]

柳川生き物の里保全再生活動 ~ ついに!水源・水路の復元 ~

日時 平成18年3月18日(土)9:00~12:00
場所 上地区柳川 柳川生き物の里
参加者 約55名
   (生き物の里管理運営協議会約10名、ボランティア約20名、東海大学生7名、環境省、県職員、市職員等)
内容 ○湧水地の養生、○水路畦畔作り、○水路へセキショウを定植

 

昨年9月2,3日に守山先生に指導をしていただき、 地元の方が昔の様子を語り合いながら作った、柳川生き物の里の管理計画。計画の柱は、 田んぼをしていたころの昔ながらの水辺を復元することとなりました。

その管理計画を受け、第1回目の作業を10月29日に実施。 そのときは水源周辺の竹林を整備し、縦横無尽に竹が折り重なり入ることもできなかった竹林が、日の差す明るい竹林によみがえりました。
そして今回いよいよ、水源とそこから二手に分かれて延びる水路を復元する作業を行いました。

yanagawars *守山先生のご指導のもと、地元の方の記憶や図面をもとに作成した” 柳川生き物の里 保全再生管理計画”。

 yanagawakakudai*この部分の中心の「水源」と、 水源からこの図で上下にのびる水路を今回の作業で復元しました。

◆水源◆

一部什器の使用も必要ということで、地元業者にユンボでの掘削をしてもらいました。前日、前前日と事前の作業をし、 18日に行ったときには、すでに昔あった水溜め用の枡が現れていました。

 DSCN2191←2005年9月時点の水源
DSCN3536DSCN3553 ←今回2006年3月

ここを、3m四方くらいに杭と板を打って養生し、新たな水溜場として直径1mくらいの大きな素甕を設置しました。 染み出す湧水を集めて甕に注ぐための管も設置しました。作業直後なのでまだ濁ってはいるものの、すでにトクトクと水が注いでいます。 思った以上の水量です。

DSCN3581 DSCN3582

以前は、一帯にじわっと染み出してぬかるみという感じでしたが、
近いうち、素甕に清らかな水が満々とたたえられることと思います。
その光景が待ち遠しい!

◆水路◆

ユンボでざっくりほったところを、セキショウを植え付けながら畦を作りました。
セキショウは、守山先生に9月に教えていただいたのですが、水辺に生え根張りがよく、水田にまではびこらないため、 水路の土手を抑えるために活用されるそうです。ここのセキショウも、先人が水路に植え付けたものの名残であろうとのこと。これを、 群生しているところから事前に掘り起こしておき、株にわけて水路の内側に約1m間隔に植え付けました。

DSCN3535 株分けしておいたセキショウ。シートの奥に見えるものは、 全て掘り起こして株分けしたものです。セキショウの根っこは、太くて(直径2センチくらい)多節の赤茶色の根茎と、 無数のヒゲ根からなっていました。丁度花期らしく、オオバコのような柱状の花穂が出ていました。

DSCN3544 DSCN3541

↑作業前:ユンボでざっくりと掘ってあります。ここに畦畔をつくり水路内側にセキショウを定植します。

 DSCN3557 DSCN3563

  DSCN3555  DSCN3561DSCN3572

↑作業中:まさに田んぼ作業。スコップや鍬で畦をつくりました。ここで生き物調査をしている大学生も7人きてくれました。

DSCN3548 DSCN3565

DSCN3566 DSCN3571

↑作業後

 

この日は50余名が集り、午前中のうちに予定の作業が終了しました。今後は、水源に最も近い、 温水溜め池田んぼを復元することになると思います。生き物も景観も、グンと変わるのではないかと思うと、今後がたいへん楽しみです。

昔は、学校帰りに友達同士で、バケツ一杯のアカガエルがすぐに採れたとか。

上地区の子どもたちが、清水あふれる井戸や小川のまわりに戯れる日が、早く来るとよいなぁと思います。

 

 

 

 

 

2006年03月21日 [レポート]

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