表丹沢の棚田で餅米・古代米づくり

日 時 平成19年5月26日 9時~13時image001
場 所 秦野市北区菩提字辻の水田20a
参加者 約50人(北小5年生30人 市民・都市住民20人)
指 導 菩提地区農家の皆さん

表丹沢活動センター活用事業として、遊休水田を復元し耕作することで地下水の涵養率を上げ豊かな里地里山をつくることを目的に、 今回は田植え作業を実施しました。

山のふもとの棚田で、数十年休んでいたという小さな2枚の田んぼと、川沿いの1反強の田んぼで行いました。天気もよく、 水をはった田んぼに丹沢の山々が映る中、子どもたちは裸足で田植えを行いました。 事前の準備や指導には菩提地区の農家のみなさんがあたってくれました。

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 田植えは初めてという子、慣れているという子、いろいろ。泥んこになったけど楽しかった!と子どもたち。  「キャッチ苗」で田んぼ作業も遊びに。

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準備や指導にあたってくれた菩提地区の農家の方々 

 

 

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「ちゃんと見て!教えたとおりにやるんだぞ!」とち ょっと恐かったけど、おじいさんを持たない子どもたちには良い刺激。

 

 

●田んぼの再生
山麓や山間の谷戸にある田んぼは、盆地地形の秦野においては地下水の涵養を高めるのに重要な機能を持っています。 しかし小さく不定形なものが多く、遊休地も多く見られます。そこで今年、表丹沢の麓にある菩提地区で遊休水田の復田に取組んでいます。
既にこれまでに、地元の方々を中心に、草刈り・耕耘などの復田作業、畦づくり(4/28)、種まき(5/2)、荒代(5/12)、 植え代(5/24、北小参加)などの作業が行われ、本日が田植えの日。植えるのは餅米と黒米で、秋には皆で収穫を楽しむ予定です。 それまでに草取りや稲刈り、脱穀作業が予定されています。
活動には北小学校の児童が参加しているほか市内外からの一般参加もあり、一般参加に関しては一連の活動への参加費が2000円で、 収穫物の一部がもらえます。市外からは鎌倉や横浜からご家族で参加されている方もありました。

●野外活動センターの活用と里地里山保全
秦野では今夏、菩提地区に「表丹沢野外活動センター」がオープンします。青少年の野外活動と里山保全活動の拠点となる、県産材 (一部秦野産材)使用の心地よい木造施設で、ここを拠点に活動をさらに広げていくことが期待されます。 今回はこのセンター活用事業の一貫として、センターから徒歩10分程度の表丹沢のふもとで、 遊休水田を復元し耕作することで地下水の涵養率を上げ豊かな里地里山をつくることを目的に活動が行われました。

センターの活用については教育委員会などが中心となり検討がすすめられていますが、里地里山保全活動の拠点として考えた場合、 地域との連携が重要になります。センターの敷地内だけでなく、周辺の山林や農地を活かした活動を展開すること、その際、 地権者を含む地域の農林家や集落との連携を図ることなどが、活動を充実させるために重要です。そこで今年の野外活動センター活用事業では、 子どもたちや市民の参加を得て行う様々な里地里山保全活動を通じて、参加者の人材育成に加え、地元農林家が子どもたちの環境学習・ 体験学習の指導を行うこと(指導者の人材育成)、それにより世代間交流を推進すること等も目的としています。
このような主旨に立ち活動を展開していくことで、林や田んぼの保全再生だけでなく、環境学習や地域の活性化など、地域全体に益があり、 地域に根付く、本来の里地里山保全活動が推進されるものと思います。

 

2007年06月05日 [レポート]

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