里山整備とシイタケのホダ木づくり(第5回ボランティア養成研修)
日 時 平成19年2月24日(土)9:30~14:00
場 所 上地区ハ沢
参加者 46名(上地区、ボランティア養成研修生、市民・高校生ボランティア)
指 導 湘南地域県政総合センター、林業普及指導員小宮さん(上地区)
上地区里地里山保全再生モデル事業推進協議会の里山・竹林部会の活動とし て、 上地区ハ沢で広葉樹の伐採とホダ木づくりを実施しました。このホダ木は3月25日実施予定の「里山の日」 のイベントで植菌する予定です。ボランティア養成研修第5回を兼ね、植菌体験と道具の手入れも行いました。
はじめに上地区の里山・竹林部会長、湘南地域県政総合センターの方から挨拶と作業説明があり、
ホダ木の伐採と植菌について大変詳しい資料が配布されました。また上地区に在住小宮さんが、林業普及指導員をしておられるとのことで、
指導にあたってくださいました。参加者は5班に別れ、それぞれに上地区の方々が入り市民に指導しながら作業を行いました。
現場は斜面の広葉樹林で、既に3週間ほど前に20本ほど倒してありました。これは、ホダ木にするには適する水分含量があり、
そのために「葉枯らし」といって伐採して葉をつけたまましばらく放置し、適度に乾燥させるためということでした。当日の作業は、
この伐採してある木を枝払いし、90cm(太いところは45cm)に玉切りするほか、新たに各班数本の立木の伐採~玉切り、
鎌での下草刈りなどの林内整備作業を行いました。最終的には、20~25年生のコナラ・クヌギで30本程度を伐採し、ホダ木にしました。
今回はボランティア養成研修生のほか、高校生が授業の一環として2校より男女5名が参加しました(曽屋高校3名と校長先生、南ケ丘高校2名)
。秦野市が高校にも宣伝を行なったとのことでしたが、大変嬉しいことです。中高生が、
授業を介して全員一度は地元の里山保全活動に参加するようにいなると良いと思います。
高校生たちは慣れない手つきでしたが、上地区の方々や林業指導員の小宮さんから道具の使い方など丁寧に教わり、
交代しながらノコギリを入れて立木の伐採などを行ないました。
この作業で出来た ホダ木は、大部分が3月25日里山ふれあいセンターで行われる「里山の日」のイベントで植菌されます。
本日の参加者は、当日2本を駒打ちして引き取ることができ、その引き換え券が配られました。
午後には、体験として若干の 駒打ち 作業と、道具の手入れを行いました。一般の市民らは、
山林羽物を研いだことのある人は少ないものです。上地区の方々や指導員の方の手本を見、鎌の構造や構え方、砥石の種類などから教わって、
それぞれに鎌研ぎを行いました。
最後に、ボランティア養成研修生は、今回が最終回のため、最後に今後の活動について打ち合わせを行いました。
おまけ 現場周辺・道中で発見したもの
道祖神
上地区の道祖神は、他のもこのように杉の葉で屋根葺きされています。こんなに大事にされてる道祖神は珍しいのでは。
後ろに咲くのはシダレウメのようです。
ツチグリ
図鑑でよく見るキノコ発見!
中央の丸い袋に胞子が入っていて、周りの星型は外皮が開いたもの。乾湿で閉開し、乾燥しているときに外皮が閉じ、
その先端で袋を突き破って胞子を飛散させるそうです。さらに、乾燥してると球状になって転がって移動するそうです。面白いキノコ・・。
意外と小さく、袋が直径2cm程度でした。さわるとフクっとして潰れそうです。
カルガモ
水路にカルガモ夫婦が…。
羽根の後ろの方に青い色が入っているほうが雄です。
苗床
バス停からあがる坂道の途中で見つけました。
多分、タバコの苗を仕立てるのに落ち葉で作ったという苗床は、このようなものだったのかなと思います。
2007年03月16日 [レポート]