東地区(寺山地区)竹林整備活動報告書
日 時:10月21日(土)9:00~15:00
場 所:神奈川県秦野市寺山(東地区) 1,114㎡
参加者:47名(地元生産組合5、地権者2、ボランティア養成研修21、名古木里山を守る会8、
荒廃農地解消市民ボランティアの会3、市民ボランティア3、秦野市ほか5)
30名(東中学校生徒役)
かつて竹林では竹材やタケノコの生産をしていましたが、最近では放置されるところも増えてきました。
一度生えすぎた竹林は人が入れなくなります。竹林をもう一度整備して、人が入れる、
タケノコがとれる楽しい身近な竹林にしていくための整備を行ないました。
東地区では、集落周辺の林や竹林が藪化し、子どもたちが安心して遊ぶ場所も減ってしまったとの声が、昨年の地区別懇談会で上がっていました。
今回、東小学校のかつての水道水源周辺の竹林が荒廃していることから、地域の子ども達も参加して、この竹林の整備作業を行いました。
現地は水田と休耕田が何枚か続いた先に竹林があり、その最奥に水源(横井戸)があります。はじめに水源に行き、
東地区まちづくり委員会会長の挨拶と、地域の歴史に詳しい武氏からこの水源についてお話を伺いました。
<武氏のお話>いまから84年前に東小学校が開校し、その2年後にこの水源の水で水道を敷設した。当時は、
近隣の小泉家が機織のためにこの水を使用していたが、好意で水を分けてもらい小学校に水道を引くことができた。敷設から20年後、
水道管が壊れたため村人の勤労奉仕と村内外からの寄付金によって改修し、秦野市合併(昭和30年)まで使用された。私も小学校時分、
この水源の水を飲んで過ごした。またこの下の水田の水源としても長らく使用されている。水源は横穴式井戸になっており、水神様と、
改修時に建立された記念碑が立てられている。
最初に入ったときの竹林は、密生し古竹・枯竹が縦横無尽に倒れ、暗い竹藪状態でした。最終的に残す竹には事前に目印がつけられており、
それ以外を伐採・搬出する作業を行ないました。地元の方々は草刈り機・チェーンソーで手前から、
市民ボランティアはノコギリを用いて中の方から作業を行ないました。
搬出道は竹林脇の細道のみで大変でしたが、搬出が進むにつれ徐々に作業性もあがり、 人海戦術で着々と林内は片付いていきました。10時頃から東中学校の生徒約30人も参加し、水源で話を聞いたあと、搬出作業を手伝いました。
午後も作業は続き、搬出しきれないものは止むを得ず林内に積みましたが、残す印のあった竹以外はほぼ整理でき、
作業前とは見違えるような、空間の多い木漏れ日の差す竹林となり、竹に埋もれていた水神様と記念碑もよく見えるようになりました。
搬出した竹は、使えるものは枝を払って集積し、その他は焼却処分しました。
お昼には、サトイモやアシナガ茸など秋の味覚の入った豚汁が振舞われました。
2006年10月27日 [レポート]