上地区竹林整備活動 報告書
日 時 平成18年6月17日(土) 9:00~13:00
場 所 秦野市上地区三廻部 竹林1,600平方メートル
参加者 上地区竹林部会、竹林保全ボランティア、四十八瀬川自然村、炭焼き研究会、秦野市、
市外ボランティア 総計20名程度
【目 的】
・ 竹は、かつてはタケノコや資材として利用されてきました。秦野にも集落の近くに竹林がありますが、
最近は利用が減り放置されるところが増えています。放置された竹林は過密になり、景観が荒れ、表土を抑える力も衰え、
植生は単調化して生物多様性の低下を招きます。さらに放置すれば周囲にまで拡大してしまいます。このような竹林をもう一度整備し、
人が入れる、タケノコのとれる楽しい身近な竹林として再生します。
・ スギ植林地への竹侵入により、健全なスギ育成が阻まれている現状を改善するため、林内整備を行います。
【作業内容】
・ 平成17年11月26日に行われた竹林整備地域内の古竹搬出、
および今回の整備地である隣接するスギ植林地1,600平方メートルに侵入した竹の伐採と搬出をします。
別班として作業地および周辺竹林で収穫したたけのこを使い、たけのこごはん、焼きたけのこ、たけのこの味噌汁作りを行ないました。
・ スギ植林地1,600平方メートルの整備地内で青竹を切り、搬出します。竹林整備を行いつつ、
林内に芽生えているたけのこを当日のお土産と焼きたけのこ用に取ります。本日の昼食用食器にするために、竹皿用、竹お箸用、
味噌汁用の竹カップに青竹の一部をそれぞれ加工を施しました。今回の整備地での整備は以上で、
前回整備地に残されている竹の搬出メインに行いました。
・ 継続整備地からの搬出は、林内に置かれた古竹の位置から参加者がトラックまで並 び、バケツリレー式で搬出されました。
搬出された竹はトラックに載せられ、近隣の河原に運び焼却です。ここしばらくの悪天候が影響し竹に水分がかなり含まれてしまい、
作業後も焼却にかかりきるなど、燃やすのに時間がかかってしまいました。
・ 当日中に焼却処分できるだけの竹を搬出しても、林内にはまだ積まれた竹山が残っており、
すべてを林外に出すにはまだまだ作業が必要です。
・ 作業で汗を流した後は、地場産たけのこを使ったできたての昼食を皆でいただきました。 暑いほどの日差しの中で談笑しながらの昼食です。
たけのこごはん、たけのこのお味噌汁、焼きたけのこ。
前回参加者への郵便と泰野市内のセブンイレブンおよびイトーヨーカ堂に貼られたボランティア募集の用紙のみで参加者を募った結果、
10名前後のボランティアが集まってくれました。整備すべき竹林は他にもあり、ボランティアのリピーター率を上げ、
正常な竹林状態を取り戻し、今後の里地里山保全活動に活かすためには継続的な作業が必要です。
2006年07月04日 [レポート]