全国の里地里山保全活動に光をあて、人と自然が調和した里地里山を後世に
引き継ごうと開催された 「日本の里地里山30 保全活動コンテスト」
(主催:読売新聞社、共催:環境省)で、 30団体が選定されました。



主催:読売新聞社   共催:環境省
後援:農林水産省、国土交通省、(財)自然環境研究センター
協力:(財)水と緑の惑星保全機構内 里地ネットワーク

募集期間:平成16年1月5日〜平成16年3月10日
表彰式:平成16年6月12日

概要 応募要項 審査委員 経過
審査結果 表彰式及び活動発表会 選定団体の紹介


○概要
 国土の4割を占める里地里山は、生物多様性の保全上重要な役割を担っており、都市周辺の身近な自然とのふれあいの場としても欠かせない地域である。しかし、近年、農山村では過疎化等による管理放棄、都市近郊では開発等の土地利用転換が進むなど、里地里山の消失や質の低下が顕在化している。
 このような背景を踏まえ、環境省及び読売新聞社は、里地里山の様々な保全活動に光を当て全国に広く紹介することによって、全国の人と自然が調和した里地里山の保全を推進し、後生に引き継ぐことを目指して「日本の里地里山30−保全活動コンテスト−」を開催した。

 保全活動団体の選定に当たっては、[1]生物多様性保全、[2]多様な主体の参画、[3]社会的仕組み作り、地域活性化、[4]環境学習、体験学習、[5]先進性、独自性等の観点から総合的に審査し、特に保全活動等が顕著であると認められた30団体を選定した。【環境省】
○応募要項
こちら http://satochi.net/news/031219.html
○審査委員
 今森 光彦    (写真家)
 ケビン・ショート (東京情報大学環境情報学科教授)
 守山 弘     (東京農業大学客員教授)
 鷲谷 いづみ   (東京大学大学院農業生命科学研究科教授)
 小野寺 浩    (環境省自然環境局長)
 北村 行孝    (読売新聞東京本社科学部長)
○経過
募集期間は、平成16年1月5日〜3月10日
全国37都道府県より、161団体からの応募があった。
審査を経て6月3日までに30団体を選定し、6月4日読売新聞紙上で公表、6月12日に表彰式を行った。

○審査結果
以下の30団体が選定された。          読売新聞記事「『日本の里地里山30』豊かな環境守る活動」
NPO法人西和賀文化遺産伝承協会(岩手県)トキの野生復帰連絡協議会(新潟県)
プロジェクト400実行委員会(秋田県)NPO法人かみえちご山里ファン倶楽部(新潟県)
戸沢里地塾(山形県)さぎ草王国(福井県)
中田区(福島県)NPO法人ドングリの会(岐阜県)
NPO法人アサザ基金(茨城県)富士宮自然観察の会(静岡県)
NPO法人宍塚の自然と歴史の会(茨城県)布土まちづくり推進委員会(愛知県)
NPO法人新里昆虫研究会(群馬県)里山保全活動団体 遊林会(滋賀県)
森林塾青水(群馬県)里山ねっと・あやべ(京都府)
おおたかの森トラスト(埼玉県)里山ネットワーク世屋(京都府)
県立茂原農業高等学校農業土木部(千葉県)NPO法人里山倶楽部(大阪府)
桜宮自然公園をつくる会(千葉県)三田里山どんぐりくらぶ(兵庫県)
みなみ野自然塾(東京都)NPO法人自然回復を試みる会 ビオトープ孟子(和歌山県)
町田歴環管理組合(東京都)両谷連合自治会(島根県)
NPO法人自然塾丹沢ドン会(神奈川県)ヒョウモンモドキ保護の会(広島県)
恩田の谷戸ファンクラブ(神奈川県)里山クラブ どんごろす(熊本県)
TOP△

○表彰式及び活動発表会               平成16年6月12日 於:読売新聞東京本社
 表彰式には、選定された30団体のすべて、約75名(関係者含め約90名)が出席した。
 会場には、各団体の喜びの声と活動を紹介する読売新聞記事が掲示され、一団体ずつ、楯と助成金10万円の目録が贈呈された。その後、各団体から個性あふれる取り組みが発表された。唯一高校生の団体で受賞した茂原農業高校農業土木部からは、13人の生徒と2人のOB、顧問の先生が出席。里地里山に向けられる若いエネルギーと将来の明るさに、拍手も一際大きくなった。懇親会もほぼ全員が出席し、互いの交流を深めた。
 このように全国の里地里山保全団体が一堂に会する機会は今まであまりなかったため、これを機に全国の団体のネットワークを作りたい・作ってほしい、という声も多く聞かれた。また愛知県美浜町の「布土まちづくり推進委員会」からは、来年同町で、「第1回全国里山大会」が開催されるとの案内があった。

 守山弘審査委員から―「里地里山保全の意義のひとつは、絶滅危惧種(集中)生息地域の約半分を占める里地里山の環境を守ること。これらの生物にとっては、たとえば河川氾濫原の水田化など、人間による手入れが自然界の作用の肩代わりとなっている。ただし里地里山にはいろいろな要素があるため、生物だけでなく景観の保全や地域おこしなどのアプローチもある。いずれにしても最終的には『人と自然の関係のありかた』という課題に行き着く。これは21世紀の課題でもあり、そのため若者の参加は欠かせない。今回は高校生の取り組みの応募があり素晴らしいと思う。応募団体以外でも、近年里地里山保全活動は盛んになっているので今後に期待していきたい。」
TOP△

○選定団体の紹介
NPO法人西和賀文化遺産伝承協会(岩手県) HP  読売新聞の掲載記事
PDF183kb
奥羽山脈山中の村で、地域に残された貴重な自然と文化の保存・伝承のため、高齢者等地元集落住民や、他の自然保護団体、学校、都市住民と連携し、活動している。古民家の保存・維持活用、子ども達を対象にした生活文化の体験事業、お年寄りへの聞き取り調査、公共工事に伴う貴重植物調査等を実施している。

プロジェクト400実行委員会 (秋田県 湯沢市) 読売新聞の掲載記事
PDF124kb
長く親しまれてきた湯沢城址を市民の憩いの場とするため、従来より当地で環境整備等を行ってきたメンバーが中核となり、教育委員会と各種市民団体が連携して実行委員会を結成。400人のボランティアを目標に市民に参加を呼び掛け、湯沢城址の路・山林整備、生態系調査、オオムラサキ保護と植樹、自然観察会等を実施し、地元小学校の総合学習も支援している。

戸沢里地塾 (山形県 戸沢村) HP  読売新聞の掲載記事
PDF368kb
村内4つの小学校区で、学校と地域住民が連携して子供たちにふるさとの自然や生活文化を伝える「戸沢里地塾」を開始。その後各学区ごとに、老人会、婦人会等も参画する受け皿組織づくりが進み、継続的な地域づくり活動へ発展した。水棲生物の生息地づくり、農業や鮭漁体験、山菜とりや川遊び、藁・竹細工、食文化や民話伝承等に取り組んでいる。

中田区 (福島県 石川町) 読売新聞の掲載記事
PDF327kb
過疎高齢化の進む集落で、地域づくりの一環として、里山(共有林)の再生と、炭焼き技術、民俗芸能の継承に取り組む。植樹、下草刈り、炭焼き窯とその技術の復活、写真展や巨木認定など地域資源の発掘、民俗芸能ささらの保存伝承等を実施。地域の誇りと活力を生み出し、里山の文化と生活を継承していくことを目的としている。

NPO法人アサザ基金 (茨城県 石岡市他9市) HP  読売新聞の掲載記事
PDF452kb
霞ヶ浦流域の生物多様性の再生と物質循環の社会システム構築へ向け、市民団体と行政、事業団体、研究機関、企業、学校、土地所有者など多様な主体が連携してプロジェクトに取り組んでいる。市民参加による流域の里山管理、粗朶活用の自然再生事業による地域産業振興、流域小学校との連携による谷津田・里山ビオトープづくり、希少生物保全育成などを実施。荒廃谷津田の再生に向けた新たな取り組みとして、2004年4月から大手企業の環境意識啓発事業と地域酒造メーカーとの協働による地酒づくりも開始されている。

一覧△ TOP△
NPO法人宍塚の自然と歴史の会  (茨城県 土浦市) HP  読売新聞の掲載記事
PDF452kb
宍塚地域の生物多様性と歴史文化を保全・継承するため、市民団体が地元農家、土地所有者、行政、研究機関、学校等と連携し、宍塚大池を中心とした約100haの里山保全に取り組んでいる。雑木林の整備・田畑の耕作・池のハス刈り等による里山環境の維持管理、専門的知見を入れた生態系調査、地元からの聞き書きによる歴史や生活文化調査、地元農家を支援する米オーナー制、小学校の総合学習支援、幅広い年齢層を対象にした環境教育や観察会を実施している。

NPO法人新里昆虫研究会 (群馬県 新里村) HP  読売新聞の掲載記事
PDF347kb
県立昆虫の森建設決定を機に、従来より「ホタルの会」として活動してきたメンバーが中心となって、昆虫研究会を発足。地元農家より「昆虫の森」に隣接する放置山林や農地の提供を受け、昆虫王国「新里体験村」と称し、幅広い層の村民の参加により、昆虫の生息環境づくりを基調とした雑木林の再生、棚田の復元に取り組む。また、村内河川清掃、湿地と水路整備、生物調査等を実施している。

森林塾青水 (群馬県 水上町) HP  読売新聞の掲載記事
PDF347kb
都市部の森林ボランティア等が、地元住民、行政と連携し、先人の知恵に学びながら里山の生態系や景観の保全、奥山集落全体のエコミュージアム化と活性化を目指す。貸借した町有林(半分が茅場)について、地元古老からの伝統的管理手法のヒアリング、ゾーニングと管理方針の策定、茅刈りと茅場の野焼きの復活、森林化抑制のための調査と樹木伐採、植物調査、古来の方法による遊歩道整備、地元職人を講師とした茅屋根葺き、森林学習プログラム等を実施している。

おおたかの森トラスト (埼玉県 狭山市、所沢市、川越市、三芳町) HP  読売新聞の掲載記事
PDF137kb
武蔵野台地の雑木林をオオタカやフクロウ等の野生生物が棲める森として後世に引き継ぐため、募金を集めて土地を購入・借り、枯れた松の切り出しや萌芽更新等を行う。手入れで得た樹木で炭焼きやキノコを育て、売上金は森の購入に充てる。炭を利用した河川浄化、ごみ拾い、子ども達の環境体験学習を実施。ダイオキシンで悪名高くなった「くぬぎ山」の自然再生を地域の人々と取り組んでいる。

千葉県立茂原農業高等学校農業土木部 (千葉県 一宮町) 読売新聞の掲載記事
PDF416kb
農業高校農業土木部の顧問及び学生と、谷津田を購入し里山づくりを目指す地権者とが連携し、30年放置されていた谷津田を復元している。トウキョウサンショウウオなどの生物の生息場所の復元を念頭に、昔ながらの方法により谷津の農地・道・山林・水路・ため池等を復元・創出している。水田での稲作、生物調査、水質調査、測量等を実施している。

一覧△ TOP△
桜宮自然公園をつくる会 (千葉県 多古町) HP  読売新聞の掲載記事
PDF416kb
手が回らず荒廃した谷津田・山林が、廃棄物処理施設建設地や残土捨て場にされそうになっていることを知り、地権者全員の合意で公園づくりを開始。博物館や大学研究機関、行政、環境保全型農業に取り組む団体、自然保護団体と連携し、情報交換をしながら、谷津田耕作、水田の周年湛水管理、水路・ため池の整備、周囲の山林の下刈り等を行い、かつての谷津田の生物多様性復元を図る。

みなみ野自然塾 (東京都 八王子市) HP  読売新聞の掲載記事
PDF276kb
多摩丘陵の谷戸を再生した栃谷戸公園・宇津貫緑地において、八王子市の公園アダプト制度などの適用を受け、「楽しむ」ことを第一に、里地里山の保全活動に取り組んでいる。活動の三本柱は、稲作・畑作・雑木林の手入れである。そして、地元の小中学校、市民団体、自治会、八王子市、都市公団などと連携し、里地里山の伝統・文化を継承し、街づくりに取り組み、日々の暮らしのなかから新たな生活文化を創造することを図っている。

町田歴環管理組合 (東京都 町田市) 読売新聞の掲載記事
PDF276kb
都条例により1978年歴史環境保全地域に指定された約33haの公有地において、地元農家による維持管理の必要性を都に提言し、地域伝来の農法により環境保全事業を実施している。里山の生物多様性の確保、良好な谷戸景観の維持、水環境の保全を目指し、農道、土手、溜池、水路、クロ、休耕田、樹林地などを旧来の方法で管理。管理再開後、かつての谷戸景観や生物が蘇った。

NPO法人自然塾丹沢ドン会 (神奈川県 秦野市) HP  読売新聞の掲載記事
PDF273kb
地域住住民と都市住民が土地所有者ら地元農家と連携し、丹沢山麓の伝統的景観と生態系、及び風土が育んだ文化の保全復元に取り組んでいる。林の間伐や林床整備、竹林伐採、棚田の復元・耕作と冬季湛水による水辺の確保、畑での小麦やそばなどの栽培、学芸員の協力を得た生態系調査、雑木林教室など里地里山管理の勉強会等を実施している。

恩田の谷戸ファンクラブ (神奈川県 横浜市) HP  読売新聞の掲載記事
PDF273kb
横浜市に残された貴重な谷戸の風景と自然を子供達に残そうと、小川、雑木林、水田と畑の整備・耕作のほか、歴史・民俗研究、環境学習(自然観察、生き物調査)などを実施している。また、マナー看板の設置、動植物乱獲防止のパトロール、「野菜券」の発行等により、活動者と地元農家との交流や、経済の循環が生まれている。

一覧△ TOP△
トキの野生復帰連絡協議会 (新潟県 佐渡市) HP  読売新聞の掲載記事
PDF453kb
トキが再び野生で暮らせる環境づくりを目指し独自に活動していた、集落、農家グループ、市民団体、大学などが、連携して効果的に保全活動を推進しようと結成された。活動は、餌場となる山間の湿地(棚田)や小川の復元・整備、ねぐらとなる山林の整備、生態系保全型の農業など。また伝統芸能の伝承や都市農村交流による地域づくり、学術的な調査研究も行っている。

NPO法人かみえちご山里ファン倶楽部 (新潟県 上越市) HP  読売新聞の掲載記事
PDF453kb
継続的な地域環境保全のため、山里の生活技術・知恵・自然を保全伝承するためのボランティア活動、地域おこしと若者定住を目指した事業を展開している。地元農林家と町場住民、行政機関が連携し、民家再生、屋根葺き、森林整備、伝統工芸伝承、農地保全と定住を兼ねた山里暮らし体験、棚田オーナー制、新規就農支援、農業法人の立ち上げ等を含め、経済性も含めた新しい里山活性の道を拓いている。

さぎ草王国 (福井県 武生市) 読売新聞の掲載記事
PDF245kb
集落住民が、自生していたサギソウの再生(保護増殖)と自生地の保全を行い、住民同士の交流を一層深めることにより、地域の自然を大切にする地域づくりに取り組んでいる。サギソウやハッチョウトンボなどが生息する湿地の保全、株分けによる増殖、植栽による生育地の拡大、さぎ草祭りによる普及啓発などを実施。近年ではサギソウばかりでなく、地域の自然環境と生活文化を見つめ直す活動を集落ぐるみで行うなど、地域づくり活動を進めている。

NPO法人ドングリの会 (岐阜県 清見村 ほか) HP  読売新聞の掲載記事
PDF140kb
「子ども一人 どんぐり一粒」を合言葉に、ドングリ(種)の採集から苗づくり、植樹・育林などの活動を、清見村を拠点に全国数箇所で展開。ドングリを手段に、自然環境保全事業の推進と人間と自然のあり方について新たな文化を創造することがねらい。ひだ清見源流の森づくり、富士山麓の森再生、東京三鷹市での苗づくり、町田市で竹林の広葉樹林への転換など、全国各地へ活動を広げている。

富士宮自然観察の会 (静岡県 富士宮市) 読売新聞の掲載記事
PDF126kb
1984年(昭和59年)会設立同時に富士箱根伊豆国立公園内の富士山麓唯一の湿原を保全するため活動に取り組む。特定野草の移植、防護策設置・ゴミ拾い・巡回など保全活動を続け、1999年(平成11年)より環境省の協力を得、市・地元地区と連携し湿原保全と湿性植物等、種の多様性保全を計画に基づき本格的活動に入る。植生調査・標本作製、侵入樹木・野草の除去と下刈り、枝打ち、旧遊歩道の掘り起こし、防護柵と看板の設置、特定植物の増殖と移植、ゴミ拾い、循環、来訪者への自然観察などを実施している。

一覧△ TOP△
布土まちづくり推進委員会 (愛知県 美浜町) 読売新聞の掲載記事
PDF140kb
住民が地域探検を通して地域の里山資源を再認識したことを機に、それらを生かした町づくりにとりくむ。地区内に複数のグループがあり、里山ハイキングコースの整備、竹林管理と炭焼き、里山の中の広場づくり、花の植栽ボランティア、米糠を利用したボカシづくりなどに取り組んでいる。またメダカの保護や地元農業高校と連携したササユリ再生プロジェクトも進めるなど、多くの住民がそれぞれの得意分野で活躍しつつ、活動を発展させている。

里山保全活動団体 遊林会 (滋賀県 八日市市) HP  読売新聞の掲載記事
PDF189kb
河辺林を多様な生物の生息地として保全しようと市民活動が始まったのは6年前。市はこうした活動を受け、子ども達の自然体験の場・「河辺いきものの森」として整備。この約15haの森で、市民と行政が連携して保全活動を実施。真夏も真冬も毎月、季節に合わせた様々な保全活動、木・竹の伐採、下草刈り、萌芽更新のための手入れ、炭焼きなどに多くの市民が参加。こうした保全活動だけでなく、河辺いきものの森の施設運営にも関与、幼稚園〜大学生までを対象にした環境学習・総合学習プログラムを実施している。

里山ねっと・あやべ (京都府 綾部市) HP  読売新聞の掲載記事
PDF402kb
市と地域住民・地元農家が連携し、里地里山の資源を生かした都市住民との交流、地域活性化を目指し、森林ボランティア活動、遊休農地を利用したそば塾、農村の暮らしを体験する田舎暮らし体験ツアー、窯でのパン焼き教室等を実施。里山景観や自然、独自の里山文化、地域の人々を活かした活動を通して、新しいライフスタイルを提案しながら、あやべらしい地域づくりを進めている。

里山ネットワーク世屋 (京都府 宮津市) HP  読売新聞の掲載記事
PDF140kb
当地で独自に活動してきた住民らを繋ぎ、幅広い活動を展開しようとネットワークを結成。棚田での無農薬米栽培と酢醸造、地元材を利用した建築、伝統の藤蔓を利用した藤織り、生物や民俗調査などに取り組む。これまでの活動を基盤として、様々な体験活動を企画し、世屋独自の伝統的な集落・棚田・文化の残る里山景観の維持・復元を行っている。

NPO法人里山倶楽部 (大阪府 河南町) HP  読売新聞の掲載記事
PDF117kb
都市住民と地元農家が連携し、炭焼き活動を軸に活動を展開。雑木林管理・人工林管理・炭焼き・有機農業・環境教育ほか20種以上の活動と人材育成講座等を実施。炭と薪の販売代金を地権者に還元する、里山管理作業の技術を磨いて自治体から仕事を請負う、ボランティア作業に対して炭本位制地域通貨を発行するなど、里山の経済的価値を取り戻す取り組みを実践し、保全に繋げている。

一覧△ TOP△
三田里山どんぐりくらぶ (兵庫県 三田市) HP  読売新聞の掲載記事
PDF209kb
アカマツ林などが残る約36haの里山で、市主催の「森の学校」に参加した市民らが中心となり、市や地権者、地元集落と連携し、維持管理活動や調査を行なっている。松枯れ倒木の除去、アカマツ林徐間伐・林床整備によるキノコの森つくり、下草刈り、竹林整備、炭焼き、キノコ栽培、溜池周辺の下草刈りやビオトープづくり等を実施を実施している。

NPO法人自然回復を試みる会ビオトープ孟子 (和歌山県 海南市) 読売新聞の掲載記事
PDF310kb
自然回復を試みようと、地元の有志が休耕田を借りて会を発足。草刈、ビオトープ・湿地・水路管理などによる稲作水系の保全、遊歩道整備と生物調査、図鑑発行、里山資料館の運営のほか、長年当地を管理してきた地元高齢者を対象とした「里山案内人養成講座」、子どもたちへの環境学習など、自然回復を基調に多様で活発な活動を展開している。

両谷連合自治会 (島根県 三隅町) 読売新聞の掲載記事
PDF350kb
棚田地域三集落の連合自治会が、町、美術館、観光協会等と連携し、棚田百選に選定された棚田の保全を行う。棚田オーナー制、棚田まつり等都市住民との交流・連携活動の他、「両谷ふるさと塾」を開講し、米研究部会(無農薬栽培の研究)、山野草研究部会(山野資源の栽培・加工研究)、郷土食研究部会(郷土料理の伝承と農家レストラン経営の研究)等に取り組み、棚田保全に繋がる農業振興を目指している。

ヒョウモンモドキ保護の会 (広島県 世羅町、大和町、久井町) HP  読売新聞の掲載記事
PDF220kb
絶滅危惧種ヒョウモンモドキの生息地である湧水湿地の保全と、それを通じた地域の生物多様性保全のため、普及啓発を行いながら地権者や住民と一体となった保護活動を展開している。耕作放棄地など複数の場所で活動を行っており、それぞれ、地権者と協働での草刈等管理作業、周辺住民らも対象にした観察会や勉強会を行っている。併行して、ヒョウモンモドキの専門的な生息状況調査を継続的に行っている。

里山クラブ どんごろす (熊本県 宮原町) HP  読売新聞の掲載記事
PDF251kb
里地公園として整備された場所で、町の呼び掛けで集まった住民団体が公園管理組合と連携し、里山づくりの伝統と知恵の継承を目指して活動している。竹林の整備、遊歩道整備、炭焼き、椎茸栽培などの管理手法と、生物の生息地としての里山の役割や食文化を学ぶ、「里山暮らしの学校」、環境教育などを実施している。

一覧△ TOP△


里地ネットワークへ戻る

(c)2004- 里地ネットワーク