福井県は、平成16年度、生物多様性に富んだ「守り伝えたい福井の重要里地里山30」 を選定しました。その30カ所の保全を進めるために、福井里地里山ネットワーク研修会と保全活動 (実践研修)が、平成17年7月、福井県、越前市(旧武生市)、NPOの協力でスタートしました。
研修内容
午前中の研修は、全国的な里地里山保全の理念と方向性、各地の事例紹介を里地ネットワークが行い、引き続き、
越前市西部地域の里地里山ビジョンづくりの座長をされたサンショウウオの研究者である長谷川巌先生から、
ビジョンの概要と試行事業の内容を報告しました。
午後は、午前中の講義の中でも、研修参加者から関心が高かったビオトープづくりを、放棄田で実践しました。この研修を通じて、 人間にとっては一見小さいけれども、身近な生き物にとっては希少なビオトープ水田が完成しました。
参加者は、福井県内の重要里地里山30に関わる活動団体や行政担当者、小中学校の先生です。
小中学校の先生は、学校に近い放棄水田をビオトープに変える手法や注意点の把握、学習としての組み立てのポイントを中心に、行政は、
市民や学校との協働の仕方、支援の仕方の模索等に注意を払い、活動団体は、プログラムの回し方や活動地選定の基準などを学びながら、
それぞれことなる立場で参加していました。
この研修は、金曜日は行政向け、土曜日は活動団体向けに、2日間連続で同じ研修が行われましたが、前日つくったビオトープには、
はやくもトノサマガエルやツチガエル、キイトトンボをはじめとする生き物たちが群れていました。
田んぼの中の深みと浅い場所、山際の湧水を活かした深みなど、通年水のあるこのような空間ができると、
この空間と周囲の環境が織りなすことで、豊な生き物の里がつくられてゆきます。
参加した研修メンバーも、つくる最中から訪れるトンボや前日の水路で泳ぐカエルたちに感嘆していました。1時間どろんこになった後は、 研修会場となった中学校にもどり、質疑応答等が行われました。
武生第5中学校では、 平成16年から開始した環境学習「希少種と移入種を記載した地域マップ」「生き物カード」が展示され、 県内30地区への展開方法の一つのアイデアが示されたようです。また、白山小学校では、 生き物を中心としたさまざまな活動が行われています。










