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矢作川水系森林ボランティア協議会/伊勢・三河湾流域ネットワーク 丹羽健司 【2005/09/03】

●自然再生の思想や知恵

矢作川水系森林ボランティア宣言
歴史が証言している。
いつでも、どこでも、文明を支えてきたのは、森だったのだ。
おーい!
13万ヘクタールの、矢作川の森はだいじょうぶか。
森の悲鳴が聴こえてこないか。
荒廃しているのは森だけではない。
森に支えられていた人の暮らし、文化、産業、人の心が荒廃しているのだ。
もう手をこまねいてはいられない。
千分の一でも、万分の一でもいいのだ。
実際に森に入ろう。
安全第一、効率におわれぬよう、しっかり学び、ていねいに作業しょう。
私たち森林ボランティアは
身をもって知った山の大切さ、山の愉しさを多くの都会の仲間に語ろう。
素人山主さんたちよ。
あなたの山で、いっしょに山の手入れを学ぼう。
できるところから作業していこう。
そして、庭仕事のように、愉しんで山仕事を続けよう。
一年に一週間も山に入れば、ずいぶんきれいになる。
山仕事のプロたちよ。
この森を再生させるのは、あなた方の活躍にかかっている。
山造り先生、島崎洋路は言う。
「全国に20万人の真摯な『山守り』と、国家予算のごく一部が直接山造りに
投入できれば、やつれが目立つ日本の山々も、再生は可能だ。」
私たちは真摯なプロの『山守り』を応援する。
私たち森林ボランティアは、山と都会に幅広い森の応援団をつくり活動することを、
ここに宣言する。
    2004年1月18日        矢作川水系森林ボランティア協議会


伊勢・三河湾流域ネットワーク 設立宣言
わが国の環境容量を越えた繁栄は、一方で国民の生命・財産の持続が危ぶまれる様々な事象を顕在化させてきた。 わが国土は増大する人口を受け入れるには狭小ではあったが、山~川~里~海の恵みを享受する生業が長く受け継がれ、 人々のくらしと共に創られてきた伝統的「自然」環境があった。これが戦後わずか数十年で失われようとしている。  伊勢・ 三河湾流域もその例に漏れず、少なくない人々が、「子供達が身近に森、川、海等の自然や伝統的文化・ 景観と触れ合うことができる暮らしや環境をなくしてはならない」と強く願い、個人で、あるいはグループで地道な活動している。しかし、 残念ながらこうした活動が結びつき、期待される成果を発揮してきたとは言えない。
 一方、21世紀は環境の世紀とも言われ、それを象徴するかのように、この3月「環境博」を謳う愛知万博(愛・地球博)が開かれる。 森を拓いて「技術と交流」を掲げる方針が、森を残して「自然の叡智」へと転換したのは、「開発優先の時代はすでに終わった」 と指摘した世界の声、オオタカに象徴される森の生命と市民の声だった。今、地道な市民の活動がフラットに結びつきながら、「伊勢・ 三河湾とその流域」で一体的な自然生態系の保全と再生を導く新たな連帯が求められている。
 この時代の動きを感じつつ、私達は山~川~里~海のつながりを大切にして、21世紀中に人と自然双方が支えあい、 励ましあえる暮らしを取り戻すために「山川里海 22」という幟(のぼり)を立てることにした。この幟のもとに、私達は、産・官・学・ 民の壁を超え、山~川~里~海のつながりを大切にすることで、かつての豊かな伊勢・三河湾を取り戻すために、 知恵を寄せ合うネットワークを立ち上げたい。
 あらゆる立場の人が、この地域に生きて、この地を愛し、子々孫々の行く末を見とおす市民の立場に立って、 ネットワークの輪につながっていただきたい。子供達の歓声がこだまするような山~川~里~海の流域環境、の実現を目的とする「伊勢・ 三河湾流域ネットワーク」の設立をここに宣言する。(2005年1月23日)

●技術や手法  

矢作川水系森林ボランティア協議会
① 森林塾
② 山主コーディネート事業
③ 山林の健康診断
④ 森林の健康診断
⑤ 森林ボランティアモデル林

伊勢・ 三河湾流域ネットワーク(山川里海22)

「山~川~里~海のつながりを大切にして、産・官・学・民の壁を越え、豊かな伊勢三河湾を取り戻そう」を合い言葉に、伊勢・ 三河湾流域ネットワークは、流域の多様な活動を紡いできた。 これまで会員が個別に取り組んできた森林再生ボランティアや藤前干潟保全や菜の花プロジェクトが、「山川里海の健康診断」や 「山川里海セミナー」をとおして、確実につながりはじめた。 ともするとこれまでセクター別省庁別分野別に分断されバラバラだった各種環境保全活動が、「流域再生」「山川里海」のキーワードのもとで、 「つながる」体験を共有してきた。
例えば2005年6月の「森林の健康診断」では、漁協、森林組合、自治体、森林ボランティア、自然愛護協会、研究者グループ、 企業が見事に連携して全国初の事業を成功させた。2004年8月の「海の健康診断」もしかりです。隔月有料開催の異業種交流的に行われる 「山川里海セミナー」も4回目を迎え新しい人材や事業を生み出す予感がある。

事業計画
流域で既に行われている暮らしと環境を守る市民運動を尊重しながら、相互につなげることで、産・官・学・民の各界と森から川、里、まち、 海までの各分野が協働して行える具体的事業を提案したい。
その事業提案のための調査活動や学習交流の過程そのものが、従来の枠にとらわれない、すなわち、県を越え、セクターを越え、 省庁枠を越えた市民主導の新しい枠組みを創り出すものと考える。

 A: 流域循環型モデル支援事業(「山川里海循環事業」)
各流域での山から海までの各種環境保全事業が相互につながることによって、 相互にメリットが生まれるようなモデル経済事業の構築を支援し政策提案をする。(例えば、上流域の森林整備から出る間伐材や枝葉、竹、 炭などを中下流域の公園整備、湿地整備、水質改善、河川整備、海浜整備に活用するなど)

 B: 市民参加型環境調査モデル構築支援事業(「山川里海の健康診断」)
各種市民団体が計画する市民参加型環境調査活動を、企画から実行・分析報告書作成まで支援する。先行事例の紹介、研究者の紹介、報告書作成、 イベント支援を通じて、各分野の市民参加型環境調査モデル構築に資する。(伊勢・三河湾での「海の健康診断」、矢作川流域での 「森林の健康診断」、ほかに、「朝明川自然度しらべ」、「サキグロツメタガイ調査」など)
 
 C: 多分野交流人材育成支援事業(「山川里海セミナー」)
  各種市民団体が取り組む地球温暖化、森林問題から海洋汚染等のテーマに関して、セクタ-を越えて互いに学びあい情報交換する講座 (異業種交流セミナー)を主催することで、人材育成とパートナーシップの強化、新規事業リサーチを図りたい。

丹羽健

 

 

 

 

 

 

2005年09月07日 | 森の再生