森の健康診断 (清藤 奈津子)
2005年10月29日、岐阜県内で行った人工林活動についてのレポートを、
清藤 奈津子さんが、環境省関連の環境情報サイト「EⅠCネット」に寄
稿されました。
この活動について、先日岩手大学の山本信次先生、北海道大学の柿澤先生、宮内先生がヒアリングに来られるなど、
森林ボランティア先進事例として注目されているようです。
■以下、EICネットの紹介文を引用-----
「森の健康診断」とは、一言で言うと人工林を応援する市民活動。上流、下流、森林所有者、研究者などが、さまざまな立場から人工林を知り、
交流し、共感しあう場 と主催者側では位置づけています。 森が、上流(源流)で水を作り、
下流で水を消費するという一方的な構図の中にある現状、
その一方通行を少しでも解消しようと上下流で交流を行う事例は全国にいくつかみられますが、この取り組みが特徴的なのは、
それを
人工林調査の場で結びつけようとしているところです。
今年に入って、矢作川(6月)、土岐川・庄内川源流(10月末)で実施され、今後も継続的に実施される予定となっています。
「森の健康診断」の取り組み、ぜひご一読下さい。
2005年12月03日
岐阜県立森林文化アカデミー 原島幹典 [2005/9/03]
●自然再生の思想や技術
・地域に根ざす
・先人に学ぶ
・旅人の目で気付く
●技術や手法
・小さく広範囲の活動を数多く展開し、必要に応じて効果的に組み合わせ、
・内外にアピールする。大人数で派手にやるイベントは継続性低い。
・大義名分の御旗を立てる、双方向ニーズの確認、中間に立つ人の意識が重要。
●自然再生のイメージ写真と解説
東京都奥多摩町、人工林皆伐後シカの食害で裸地化した山。
東京都奥多摩町、現地は伐根が浮き、表土が流出し、砂漠化がすすむ。
「奥多摩・体験の森」林業体験講座におけるスギの挿し木苗つくり。市民が抱く、 スギの悪いイメージを変える必要あり。
「武蔵野市土曜学校」における林業(間伐)体験。ロープを活用し作業とスポーツの融合を図る。
「奥多摩・体験の森」林業体験講座におけるスギ丸太の皮むき。 かつてスギ皮は貴重な建築資材であったことを知る。
「武蔵野市土曜学校」における「森の基地作り」。使用材はすべて間伐細丸太。 芯持ちだから強くて腐りにくい。
「武蔵野市土曜学校」における「森の空中回廊」。 皮をむいた間伐細丸太を立ち木に結ぶ
だけ。踏み固め防止効果と丸太材に親しみ、使い方を体験的に知る。
それもこれも、地域の古老の知恵と技から学べるものばかり。
継承したいが後継者がいない古老と、知恵や技を学びたい都市住民との出会いが次の可能性を生みだす。
会員制山葵栽培活動、「山葵人」。 耕作放棄された山葵田を都市住民との協働で復活させる試み。所有者は、 田の使用料と技術指導料をもらい、 会員は自分が湧き水で育てた山葵を収穫できる。両者ともに満足!
2005年09月07日
矢作川水系森林ボランティア協議会/伊勢・三河湾流域ネットワーク 丹羽健司 【2005/09/03】
●自然再生の思想や知恵
矢作川水系森林ボランティア宣言
歴史が証言している。
いつでも、どこでも、文明を支えてきたのは、森だったのだ。
おーい!
13万ヘクタールの、矢作川の森はだいじょうぶか。
森の悲鳴が聴こえてこないか。
荒廃しているのは森だけではない。
森に支えられていた人の暮らし、文化、産業、人の心が荒廃しているのだ。
もう手をこまねいてはいられない。
千分の一でも、万分の一でもいいのだ。
実際に森に入ろう。
安全第一、効率におわれぬよう、しっかり学び、ていねいに作業しょう。
私たち森林ボランティアは
身をもって知った山の大切さ、山の愉しさを多くの都会の仲間に語ろう。
素人山主さんたちよ。
あなたの山で、いっしょに山の手入れを学ぼう。
できるところから作業していこう。
そして、庭仕事のように、愉しんで山仕事を続けよう。
一年に一週間も山に入れば、ずいぶんきれいになる。
山仕事のプロたちよ。
この森を再生させるのは、あなた方の活躍にかかっている。
山造り先生、島崎洋路は言う。
「全国に20万人の真摯な『山守り』と、国家予算のごく一部が直接山造りに
投入できれば、やつれが目立つ日本の山々も、再生は可能だ。」
私たちは真摯なプロの『山守り』を応援する。
私たち森林ボランティアは、山と都会に幅広い森の応援団をつくり活動することを、
ここに宣言する。
2004年1月18日 矢作川水系森林ボランティア協議会
伊勢・三河湾流域ネットワーク 設立宣言
わが国の環境容量を越えた繁栄は、一方で国民の生命・財産の持続が危ぶまれる様々な事象を顕在化させてきた。
わが国土は増大する人口を受け入れるには狭小ではあったが、山~川~里~海の恵みを享受する生業が長く受け継がれ、
人々のくらしと共に創られてきた伝統的「自然」環境があった。これが戦後わずか数十年で失われようとしている。 伊勢・
三河湾流域もその例に漏れず、少なくない人々が、「子供達が身近に森、川、海等の自然や伝統的文化・
景観と触れ合うことができる暮らしや環境をなくしてはならない」と強く願い、個人で、あるいはグループで地道な活動している。しかし、
残念ながらこうした活動が結びつき、期待される成果を発揮してきたとは言えない。
一方、21世紀は環境の世紀とも言われ、それを象徴するかのように、この3月「環境博」を謳う愛知万博(愛・地球博)が開かれる。
森を拓いて「技術と交流」を掲げる方針が、森を残して「自然の叡智」へと転換したのは、「開発優先の時代はすでに終わった」
と指摘した世界の声、オオタカに象徴される森の生命と市民の声だった。今、地道な市民の活動がフラットに結びつきながら、「伊勢・
三河湾とその流域」で一体的な自然生態系の保全と再生を導く新たな連帯が求められている。
この時代の動きを感じつつ、私達は山~川~里~海のつながりを大切にして、21世紀中に人と自然双方が支えあい、
励ましあえる暮らしを取り戻すために「山川里海 22」という幟(のぼり)を立てることにした。この幟のもとに、私達は、産・官・学・
民の壁を超え、山~川~里~海のつながりを大切にすることで、かつての豊かな伊勢・三河湾を取り戻すために、
知恵を寄せ合うネットワークを立ち上げたい。
あらゆる立場の人が、この地域に生きて、この地を愛し、子々孫々の行く末を見とおす市民の立場に立って、
ネットワークの輪につながっていただきたい。子供達の歓声がこだまするような山~川~里~海の流域環境、の実現を目的とする「伊勢・
三河湾流域ネットワーク」の設立をここに宣言する。(2005年1月23日)
●技術や手法
矢作川水系森林ボランティア協議会
① 森林塾
② 山主コーディネート事業
③ 山林の健康診断
④ 森林の健康診断
⑤ 森林ボランティアモデル林
伊勢・ 三河湾流域ネットワーク(山川里海22)
「山~川~里~海のつながりを大切にして、産・官・学・民の壁を越え、豊かな伊勢三河湾を取り戻そう」を合い言葉に、伊勢・
三河湾流域ネットワークは、流域の多様な活動を紡いできた。
これまで会員が個別に取り組んできた森林再生ボランティアや藤前干潟保全や菜の花プロジェクトが、「山川里海の健康診断」や
「山川里海セミナー」をとおして、確実につながりはじめた。
ともするとこれまでセクター別省庁別分野別に分断されバラバラだった各種環境保全活動が、「流域再生」「山川里海」のキーワードのもとで、
「つながる」体験を共有してきた。
例えば2005年6月の「森林の健康診断」では、漁協、森林組合、自治体、森林ボランティア、自然愛護協会、研究者グループ、
企業が見事に連携して全国初の事業を成功させた。2004年8月の「海の健康診断」もしかりです。隔月有料開催の異業種交流的に行われる
「山川里海セミナー」も4回目を迎え新しい人材や事業を生み出す予感がある。
事業計画
流域で既に行われている暮らしと環境を守る市民運動を尊重しながら、相互につなげることで、産・官・学・民の各界と森から川、里、まち、
海までの各分野が協働して行える具体的事業を提案したい。
その事業提案のための調査活動や学習交流の過程そのものが、従来の枠にとらわれない、すなわち、県を越え、セクターを越え、
省庁枠を越えた市民主導の新しい枠組みを創り出すものと考える。
A: 流域循環型モデル支援事業(「山川里海循環事業」)
各流域での山から海までの各種環境保全事業が相互につながることによって、
相互にメリットが生まれるようなモデル経済事業の構築を支援し政策提案をする。(例えば、上流域の森林整備から出る間伐材や枝葉、竹、
炭などを中下流域の公園整備、湿地整備、水質改善、河川整備、海浜整備に活用するなど)
B: 市民参加型環境調査モデル構築支援事業(「山川里海の健康診断」)
各種市民団体が計画する市民参加型環境調査活動を、企画から実行・分析報告書作成まで支援する。先行事例の紹介、研究者の紹介、報告書作成、
イベント支援を通じて、各分野の市民参加型環境調査モデル構築に資する。(伊勢・三河湾での「海の健康診断」、矢作川流域での
「森林の健康診断」、ほかに、「朝明川自然度しらべ」、「サキグロツメタガイ調査」など)
C: 多分野交流人材育成支援事業(「山川里海セミナー」)
各種市民団体が取り組む地球温暖化、森林問題から海洋汚染等のテーマに関して、セクタ-を越えて互いに学びあい情報交換する講座
(異業種交流セミナー)を主催することで、人材育成とパートナーシップの強化、新規事業リサーチを図りたい。
2005年09月07日
樹木・環境ネットワーク協会 渋澤 寿一 【2005/09/03】
●自然再生の思想や知恵
日本の自然は、基本的には人間の手の入った(人間が持続的に利用してきた)ものである。人間社会の向こう側に存在したのではなく、 人間も生態系の一部としての役割を担ってきたと言えよう。その意味で、自然再生には過去に遡って、人間社会のあり方(社会のニーズ) やその変遷も同時に検証されるべきであろう。将来の再生モデルも自然生態系の再生に併せて、 それに関わるであろう人間社会の姿も議論すべきである(地域づくりと外部の人間の関わり)。
●技術や手法
私たちのNPOは「森の聞き書き書き甲子園」から、世代間をどうやってつないで行くかを学んでいる。 自然の再生のスピードは人間の一生の時間を、何代も跨ぐことになる。 人間社会の持続性を一方で担保しないと自然再生もその時の単なる思い込みになる場合が多い。 本会ではいろいろな自然再生の手法が提示されると考えるので、私からは敢えて「聞く、理解する、記録する」という人間側の手法を提案したい。
●コンセプトのイメージ写真
「森の聞き書き甲子園」山形のマタギと高校生の会話、想いの共有の大切さ。
2005年09月07日
森の再生の知恵、思想、手法、技術
工事中
2005年06月16日











