トキの野生復帰を目指して…これまでの取り組み



河崎小学校(両津市)「水辺の生き物しらべ」


久知川本流で、セルロイドの魚籠をしかけて、
どんな魚が入るか調査中。
■水辺の生き物しらべの実施日

第1回実施日 平成13年9月14日(金)
28人で、水辺の生き物しらべ

■実施内容について
 河崎小学校の4年生は「総合的な学習」の中で「地域の川・久知川」をテーマに、学校の横を流れる久知川の「水辺の生き物しらべ」に取り組んでいます。河口から上流まで四季折々の様子、地域との関わりを見つめる取り組をしています。

■現在までにできあがっているモノやコト
 単に水辺の生き物を調べるだけでなく、湧水のある所、現在の森林や田んぼの耕作状況を実地で調べ、地図上で確認および記入して分布概況の把握に努めています。
今のところの調査では、久知川本流での魚をはじめとする生き物の捕獲・観察が難点です。その一方で、支流やコンクリートで固めた用水路や用水路の升の水溜りでは、たくさんのアユやヨシノボリなどの魚を捕獲・観察することができました。また、田んぼ内の水溜りでも、たくさんのドジョウを捕獲・観察することができました。地域の人々への聞き取りによると、久知川上流でのダム工事が始まってから生き物の数の減少が激しいとのこと。農薬や化学肥料だけでなく、土木工事なども水生昆虫や魚の棲息に大きな影響を与えるのではないかと推察しています。

■今後の課題
・今回の調査は秋でしたが、季節により川や田んぼの状況、水辺の生き物の状況も異なるので、季節を変えて継続的に行います。
・「地域の川」と地域の生活や環境との関わりの学習をしていく中で、地域の人々、特におじいさんへの声かけを今後行う予定です。




2001年10月 トキとともに佐渡(c) 里地ネットワーク