里地里山全国大会(美浜町)報告

愛知県美浜町で、全国里地里山大会が、5月14・15日行われました。
里地里山30選に選ばれた、「戸沢里地塾」「里山クラブ どんごろす」、開催地である「布土まちづくり委員会」の団体活動発表も行われ、 560人の会場は収まりきれない状況でした。夜の交流会、2日目のエクスカーションと、美浜町の奥深さを改めて感じました。

基調講演では、CWニコルさんの里山への思いをお聞きしました。
私たち日本人が、自分たちの自然を守るために言わなければいけないことを、日本人に代わってニコルさんが、マスコミや行政に伝え、 黒姫をはじめとする森を守ってきたことなど、これまで体験してこられたたくさんのお話を直接お聞きしました。美浜町は、海があり、森があり、 食文化があるために、ニコルさんのお話は、場内に完全にとけ込んでいました。

CWニコルIMG_0124

その 後、里地里山30保全活動コンテストの受賞地の写真紹介と活動概要の紹介を、里地ネットワークの小関緑が行い、引き続いて、 活動地域を代表して、山形県戸沢村と熊本県宮原町の2団体にお願いしました。

「角川里の自然環境学校(戸沢里地塾)」山形県戸沢村
・集落全体による地域ぐるみの活動
・こども子供への環境学習の充実等の紹介を行いました。

「里山クラブ どんごろ」熊本県宮原町
・里地公園の管理(竹林整備、炭焼き等)
・里山暮らしの学校(田、畑、山)による体験学習の紹介を行いました。

その後、美浜町の里山の今昔と現在の活動報告がありました。
30団体内にひとつ「布土まちづくり委員会」愛知県美浜町の発表です。
・里山ハイキングの実施とコース整備(間伐、草刈り)
・炭焼き、メダカ池管理、ササユリの再生

この他、大会にお越しいただいた団体
「サギ草王国」福井県武生市
・サギソウの再生(保護増殖)を通じた地域づくり
・湿地の保全、サギ草祭りによる普及啓発

「NPO法人宍塚の自然と歴史の会」のメンバー茨城県土浦市
・専門家と連携した生態系調査
・多様な環境を持つ里地里山の維持管理

「トキの野生復帰連絡協議会」のメンバー新潟県佐渡市
・トキの野生復帰に向けた生息環境の再生
・佐渡全域での一体的な取り組み"

2日目のエクスカーションと大会前に、美浜町の散策を行いました。

平成10年の地元学開催後に、布土で始まったドラム缶式の炭窯が、ドラム缶から電気温水器の容器に代わり、現在まで、役場の一部支援 (1基15,000円程度)で構築したものが35基、その他個人で設置したものをいれると、 いくつになるかわからないと役場の方が言っているほどの窯があります。この窯は、野間の窯です。

野間の窯IMG_0092

 

窯の横には、火入れ後の時間を活用したり、竹の切り出しなどの作業を通じて、ビオトープや里山の遊び場づくりが行われています。 この写真は、九十九のカラス窯横のビオトープです。

美浜町炭小屋とビオトープIMG_0075
このビオトープの横には、古い土塀の小屋がありました。この小屋で、竹の威力を改めて知りました。竹が小屋に入り込み、壁を破り、 屋根を貫こうとしています。

美浜町竹と小屋IMG_0074

美浜町は、里海の町でもあります。塩を里山に広がる竹の枝で、水分を乾燥させ、濃縮した塩水を窯で煮込み塩づくりを始めました。

塩の館IMG_0077

里海の豊かさは、初心者でも、すぐにつれる海の豊かさでわかりました。写真は、塩の館のすぐ間近にある野間漁港の防波堤です。 潮干狩りや町民の森(里山散策コース)も整備されていますので、一度訪れてみてください。

IMG_0167美浜の里海みほ

2005年05月21日 [レポート]

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